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Neigh-Bird Lab. Blog

中之島の自然-19 ミンミンゼミ/途中報告

■9月6日

台風一過、秋を思わす清々しい朝となりましたが、それでも日中は残暑の日差しが戻り、汗ばむような陽気となりました。
午後13時過ぎには、アブラゼミの鳴き声が、そして何とクマゼミまでも、ほんのひと鳴きでしたが、健在ぶりを示してくれました。
そして15時過ぎ、ミンミンゼミが鳴きました。
あまり張りのある音ではなかったのですが、リピートを15回近く繰り返しました。
すぐ日がかげり、それっきり声は聞けませんでした。

■9月7日

南森町、国道2号線の中央分離帯、未だ若いケヤキ並木があるのですが、その葉陰より朝9時、まるでクマゼミのような時間帯に、ミンミンゼミの力強い鳴き声!
その後移動途中に、今度は大阪梅田丸ビル付近、大阪駅前第2ビルの植栽帯より鳴き声を確認。
私がこの地域で鳴き声を聞いたのも、もちろん、今年が初めてです。

■9月8日

南天満公園にて、朝10時前と14時頃、そして16時頃、ミンミンゼミの声を確認。どうも同一個体のような気がするがあくまで推測の域を出ません。

どの地域にも、最近植樹された形跡がはないわけではありません。
このブログでも紹介しましたが「平成の通り抜け」というプロジェクトをご存知でしょうか?
ソメイヨシノの若木は、ひょっとしたら関東方面の圃場から持ってきたのかもしれません。
つまりその根巻きの中に幼虫が潜んでいたとも考えられるからです。
生態系の混じり合いは、何も外来種の持ち込みだけの話ではなく身近にも起こっていることを実感します。
ただ、仮にそうであっても、俄に繁殖に成功して子孫を残し、しかる年月後に次の代が発生するかどうかは別の話。
大阪中心部ははミンミンゼミには暑すぎる気がします・・・

■9月9日 今朝もまた鳴くミンミンゼミによせて〜

あんたら、どこの生まれなん?
あんまし聞き慣れん声やけど。

もう夏終わりやで。
そやかて、今年を選んで、ぎりぎり、おとなになってんなぁ。
ひょっとしたらもう、相方は見つからへんやろけど、
間違っても、翌年の方が良かったんちゃうん?なんて考えんとき。
なんでかて、一寸先は闇やで!
この世は何が起こるか分からへん。
地震もあれば洪水もある。
見えへん放射線もぎょうさん漏れとんねん。
ほんま、きみら大阪へ来られて幸せやで!
どうか最後まで気張ってや。

でも、そろそろ、もうえんちゃう。
お疲れさん・・・成仏してや。



# by neigh-bird | 2011-09-09 15:31 | 自然コラム

中之島の自然-18 逝く夏にむせび泣くリードギター

8月の晦日、少し日のかげった夕方、今日もまたミンミンゼミの孤高に鳴く声が、川沿いの林の中に響きます。時刻はちょうど4時半です。

ここは大川沿いの南天満公園。
林と言っても、長さこそ川沿いに300m以上あるものの、巾は25m程度、川と道路に挟まれた細長い緑地帯です。
しかし道路を挟んで対面にはビルが並び、林を抜けた鳴き声はビルで反射して、音響的にはなかなかよい屋外ステージだと思われます。
そのためカラスの呼び合う声もシジュウカラのさえずりも、都会の喧噪の中でも比較的はっきりと聞こえるようです。

今日も耳で確認出来る、すなわち鳴いている雄の個体数は1、おおよそ昨日と同じ位置方向から聞こえてきます。
単調で、しかも心情的には短調のしらべ?に聞こえるあまたのアブラゼミの鳴き声をベースとすれば、ミンミンゼミはまさに孤高のリードギター。
過ぎ行く夏を惜しむかのようにむせび泣くような演奏は、心にしみます。

私が子供の頃は、お盆を過ぎるとセミはツクツクボウシのみでした。
ちょうど宿題の山と向き合わねばならない時期であり、悲しくも絶望的な少年の心に、ツクツクボウシの声は僅かな希望に思えたものです。
それが今は、早朝のクマゼミに始まり、午後からのアブラゼミにツクツクボウシ、そしてゲストにミンミンゼミ、これでもしヒグラシが鳴いたら、ここは一体どこ?季節はいつ?というクイズ問題になりますね。
まんざらあり得ない話でもなくなってきた気がします。

書いているうちに、いつしかミンミンゼミは鳴き止みました。演奏時間は10分程度でしょうか。
アンコールを期待してもうしばらく窓を開けて待ってみます。

週末には大阪にも台風が接近します。
それが過ぎると、もうセミの声は全く聞こえなくなるような気がします。



# by neigh-bird | 2011-08-31 18:31 | 自然コラム

中之島の自然-17 セミに関する衝撃的な事件

しばらく更新をしておりませんでした。
震災後はや半年・・・もはやそのせいにしていてはいけませんね。

人間の身勝手、原子力利用への楽観的というよりむしろ盲目的な開発が、全ての生態系を脅かしている現実を目の当たりにして、身の回りの自然、生き物に対する見方にも、少なからず変化が生じたような気もします。
一言で言えば、宇宙船地球号の同じ乗組員として、より一層、かけがえの無い愛おしい存在に思えてきたということです。

関西では、申し訳ないくらい日々の生活は穏やかで、例年通り、大川沿いの林の中を散歩する毎日です。今年も自然のサイクルは狂うことなく、初夏にはカラスをはじめ、ムクドリやスズメの危なっかしい巣立ちを確認しました。
7月に入った途端、クマセミ、続いてアブラゼミの大合唱。時折、それを追い回すカラスのヒナの甘えた鳴き声と、けたたましいセミの断末魔の叫びが、くらくらするくらい強烈なコントラストの木漏れ日の中に、響き渡ります。

さて、セミに関して、この夏どうしても書き残しておきたいほどの衝撃的な事件が起こりました。

2011年8月25日、午後3時過ぎ、あたりが薄暗くなり、夕立が来るなと懸念していた矢先、唐突にその事件は起こりました。
重奏低音のようなアブラゼミの声に混じって、抑揚のある、それでいてやけに長く語尾の余韻をひきずる義太夫のような さび のある声。江戸っ子のようでいて、東北なまりのようでもあるその声は、関西系のせわしないクマゼミとは異質の文化の香りがします。
半世紀近く生きてきて、大阪では初めて聴くその声こそ、ミンミンゼミだったのです。

打合中にも関わらず、思わず、言葉にならないうめき声を上げてしまいました。
頭の中は妙に回転します。どこからか飛んできたのか、誰かが捕まえてきて放したのか。
それとも既にこの地に産みつけられた命であったのか?ではなぜこんな晩夏に出現したのか?
そんな私の思惑とは関係なく、その歌声は5分程度で幻のように静まりました。

翌8月26日(金曜日)午前10時頃、再びミンミンゼミの鳴き声が響きます。
幻ではなかったのです。今度は冷静に聴くことができました。
あまり元気が無いのか、個体数が僅少すぎて雌のフェロモンが希薄なのか、今回もまた5分程度で鳴き止みました。

今年は旅行先の岡山県や香川県でも、瀬戸内を挟んでミンミンゼミの声を確認しました。
もはや関東系のセミとは言い切れない分布をしていることには気付いていましたので、大阪にいても不思議は無いのですが、わざわざ大阪都心の固くて暖かい土壌の中で、クマゼミと共存するとは、俄には考えにくいのです。

こんな身近なところでも、自然はものすごいスピードで変化しています。
おそらくこの50年、戦後の発展とともにその変化のスピードは加速度的に増加しているのでしょう。
慶兆ととるか警鐘と受け止めるべきか。私は後者だと思います。
人間と共に都市環境を享受する仲間として手放しで歓迎する程、人間は自己中心的であってはならないと思います。
今何が起こっているのか、薄気味悪いのが正直な気持ちです。



# by neigh-bird | 2011-08-29 10:24 | 自然コラム

中之島の自然-16 めずらしいお客さん

中之島の自然-16 めずらしいお客さん_d0168348_11305898.jpg
[茂みに下に、見慣れぬ小鳥を発見。]


ジョウビタキのお嬢さんです。

冬鳥としてはメジャーで大阪城公園にはよく見かけますが、中之島
界隈ではめずらしいお客さんではないでしょうか?
図鑑やガイドブックには、メスは比較的人を怖がらないと書いてありました。
その通り、対人距離5メートルといったところでしょうか。
それも割と低い位置に居ますので、しばらく鬼ごっこしながらカメラに収めました。

中之島の自然-16 めずらしいお客さん_d0168348_1131728.jpg
[尾羽を小刻みに動かしています。]


日本では繁殖しないとのこと。
群れにならず、男女とも各々一人で縄張りはって過ごすのだそうです。
であれば冬の間、またお目にかかることもあるでしょう。
それにしても華奢に見えて、なかなか芯の強いお嬢さんですね。

中之島の自然-16 めずらしいお客さん_d0168348_11311478.jpg
[白い紋付きの羽が特徴的。目ヂカラのある凛々しい横顔。]



# by neigh-bird | 2011-02-25 11:36 | 自然コラム

中之島の自然-15

あけましておめでとうございます。
今年も、都市に息づく生き物たちについての話題を、少しずつではありますが、お届けできればと思います。

というわけで、今年は、中之島にやってきたちょっと珍しい鳥の話題から始めましょう。

ツグミが来ました。
ムクドリよりひと回り大きくて、翼の縁のオレンジ色が目印です。
色彩の乏しい鳥が多い都会にあって、とても野性味を感 じます。

中之島の自然-15_d0168348_1234442.jpg


冬になると中之島に渡ってくるのですが、あまり日常的には目にしません。

大阪城公園辺りから、遊びにきたのでしょうか?
最近の街路樹および公園の整備により、生態的コリドーが形成されつつある証拠かもしれません。

また来てね~。



# by neigh-bird | 2011-01-04 12:04 | 自然コラム

都市に生息する鳥や生きものについて、あれこれ語ります。
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